私は散歩中に浮かんだアイディアをApple WatchのDraftsアプリでメモするようにしている。しかし最近、いざメモしようとするとうまくいかないことが発生していて困っている。
今の動作環境は次の通り。
- Apple Watch ULTRA3
- watchOS 26
- Drafts 最新バージョン
この環境にしてから、時々、コンプリケーションからDraftsを呼び出したときに、入力画面に遷移した後、入力を受け付けなくなることがある。音声入力はもちろん、キャンセルもできず、何も受け付けない状態になる。
こうなると、デジタルクラウンを押して初期画面に戻すしかない。戻した後、もう一度Draftsを起動しても同じ状況になる。一度この状況になると、再起動しない限り状況は変わらず、Draftsは使えない。
以前はこの現象は起きていなかった。Apple Watch ULTRA3にしたタイミングとwatchOS 26にしたタイミングがほぼ同時期だったので、どちらかが原因である可能性が高い。しかし、ネットを調べてみても、Draftsのフォーラムを見てみても、私と同じ現象が報告されていなかった。
再起動しないと使えない、というのは、散歩中に即メモを取りたいときには致命的だ。そこで、純正メモによる運用に変更することを検討している。
私の運用ではApple Watchのコンプリケーションからメモツールを呼び出している。もちろん、純正メモも対応していた。コンプリケーションに「新規メモ」を割り当てる。
これで散歩中に純正メモを即起動して音声入力ができる。ただ、ひとつだけ解決しないといけない問題があった。それは、純正メモからObsidian保管庫にどうやってメモを送り込むかだ。
今の運用では思いつきをApple Watchでメモし、帰宅後アイディアを追記、整理している。これを今後は純正メモでやることになる。この編集後のメモをObsidianに送り込むには、ショートカットアプリでショートカットを作り、純正メモの共有機能から実行できるようにしなければならない。
以下の手順でショートカットを作成する:
- ショートカットアプリで新規ショートカットを作成
- 「現在の日付」アクションを追加
- これで現在の日時が取得される
- 「日付をフォーマット」アクションを追加
- カスタムフォーマットを「yyyyMMdd-HHmm」に設定
- 例:20251018-0830
- ※重要:スラッシュ(/)やコロン(:)はファイル名に使えないため注意
- カスタムフォーマットを「yyyyMMdd-HHmm」に設定
- テキスト」アクションを追加
- フォーマット済みの日付を変数として挿入
- テキストからテキストを取得」アクションを追加
- これが純正メモから渡されるメモ本文になる
- 「テキスト」アクションで下記のURLを作
- 「URLを開く」アクションを追加
- 手順6で作成したテキストを開く
- ショートカットの詳細設定
- ショートカット名を設定(例:「Obsidianにメモ転送」)
- 「共有シートに表示」をオンにする
- 「共有シートのタイプ」で「テキスト」を選
- この設定をしないと、純正メモの共有メニューにショートカットが表示されない。
手順6のURL
obsidian://new?vault=保管庫名&file=メモ/散歩メモ “4のテキスト”&content=”5のテキスト”
Draftsの不具合により、純正メモ + Obsidian連携に移行した。ショートカットアプリとObsidian URLスキームを活用することで、シームレスなメモ転送が実現できた。
純正アプリの安定性と、Obsidianの柔軟な連携機能により、散歩中のアイディアメモから保管庫への転送まで、スムーズなワークフローが構築できている。


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