世の中には才能のある人というのがいて、そういう人に限って何をやっても優れていることが多いです。「天は二物を与えず」と言いますが、実はそんなことはありません。できる人は、何をやってもできてしまうのです。
わたしのような普通の人間は、ひとつのことさえ人並みにできるかどうか分かりません。努力して、一生懸命考えて、なんとか結果につなげていかなければなりません。
ひとつのことをやり遂げるには、実に多くのステップがあります。たとえばエッセイを書くにしても、アイデア出し、執筆、校正、タイトル画像の作成まで、すべてをひとりでやらなければなりません。
わたしは文章を書くこと自体は好きなので苦にはなりませんが、絵を描くことは昔から苦手です。以前はPhotoshopなどを買って、使い方の本を読みながら自分で勉強していました。それでもなかなか上手く描けず、結局は無料の画像素材を拾ってきて、そこにタイトルを入れるようなやり方に落ち着いていました。
本来やりたいのは「エッセイを書いてブログに投稿すること」。それだけのはずなのに、その目的を達成するまでに越えなければならない山がいくつもあるのです。文章だけなら1時間ですむのに、なんやかんややっていると丸一日仕事になることもあります。
AIは、わたしが苦手とする部分を驚くほど自然に助けてくれます。タイトル画像の生成なら、ほんの数十秒。これまでかかっていた時間を考えると、大きな生産性向上です。
校正もそうです。もちろん自分でも見直しますが、ひとりではどうしても抜けや漏れが出てしまいます。第三者の視点で客観的にチェックするのは難しいものです。とはいえ、プロではないわたしには原稿を見てくれる編集者もいません。これもAIにお願いしています。
結局のところ、すべてをそつなくこなせる一部の才能ある人にとっては、AIは不要なのかもしれません。でも、わたしのように「やりたいこと」ははっきりしているのに、「できないこと」がたくさんある人間にとっては、AIはとても頼もしい存在なのです。
わたしにとってAIとは、ひとつのプロジェクトを最後まで共に進めてくれる相棒であり、気付きや知識を与えてくれる教師でもあります。本来やりたいこと、やらなければならないこと。それに集中するための時間と余力を生み出してくれる。それが、わたしにとってのAIなのです。
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