AIで文章は書かないよ?

コラム

ChatGPTを普通に仕事に使い始めて半年くらいが経ちました。「Advanced Data Analysis」がリリースされてからは会社のExcel仕事やコーディングはほとんどChatGPTに任せてます。MicrosoftもExcelにAIを搭載しましたが、ChatGPTだとExcelに限らずプログラミング言語ほとんどに対応しているのがありがたいです。

使っている感覚としては、部下に仕事をさせる感じですかね。あるいは同僚とブレストしている感じに近いです。内容をノーチェックで使うことはほとんどなくて、コードにしてもアイデアにしても自分でチェックした上で使っています。部下の資料をレビューするのと同じ。指摘したらその場で確実に改善してくるので、かなり優秀な部下ですね。

そんな感じでどちらかというとAIを活用している方だとは思いますが、例えば今書いている文書など趣味で書いている文章にAIを使うかというと、使っていないです。何故なら、文書を書くこと自体が好きだから。こんな楽しい作業をAIに任せることはもったいないと思ってしまいます(例外が一つだけあって、テスト的に「映画と音楽のサブスクリプションモデル:善か悪か?」のみは構成をAIにやらせてみました。個人的には理屈っぽくて私が書いた文書じゃないような気がして満足していません)。

日頃の生活の中で思いついたものをメモし、ちょっとあたためてから書き始める。私は、その場で構想を膨らませて文字を書き連ねていく楽しさを味わいたいのです。事実関係の調査もAIにはさせず、自分で辞書を調べて、本を確認し、ジャパンナレッジのようなネットのサイトで裏を取ります。その調査自体自分の知識になる楽しい時間です。

生成AIが出て来てから、文章や絵をAIに作らせることもできるようになっていますが、それを使って書いたり描いたりしている方々には二つのパターンがあるように感じています。

一つは、とにかく成果物を早く出して他人に評価されたい、書くプロセスには興味がなくて、結果や評価されることにモチベーションを感じておられる方々。もう一つは、それを生業にしている方々が、私が仕事で使うのと同じように、自分でなくてもできる仕事をAIにやらせて生産性を上げているパターン。

どちらの使い方が正しいというものではないと思いますが、個人的には後者に共感しますね。どちらかというと労働集約的な行為であった創作活動が大きく変革する可能性があります。

仕事がAIに取られる、のではなく、支援してもらえる、今まで大変だった作業を肩代わりしてもらって生まれた時間でより良いアイデアや文書を練る、絵を描く時間を増やして技術を上げる、そういったことができるようになると考える方が前向きですね。

創作活動に決まりやルールは不要だと思います。自分のイマジネーションがより広がる方法を取捨選択することがたぶん大事だと思いますので、AIもそのうちの一つの手段と考えると良いのではないでしょうか。

 

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