忙しくしているのに成果の出ない人の特徴

カレンダーも予定がいっぱい、毎日忙しくてゆっくり食事する時間も取れない。一日あっという間に過ぎ去ってしまって、夜遅くまで仕事をして、ようやくベッドに入ったと思ったらもう朝。でも、成果が出ない、良い結果に恵まれない。そんな経験をしている方はいらっしゃらないでしょうか。

私は仕事柄いろいろなタイプの営業の方と行動を共にし、彼らを支援しているのですが、時々そういういつ会っても大車輪の大活躍をしているのにさっぱり結果が出せない方とご一緒することがあります。決して手を抜いているわけではなく、お客様に対しても誠実だし真面目に仕事をされています。しかし、何故か売上という結果に繋がらないのです。

最近そういう営業の方々に共通するある特徴を見つけましたので、ここにメモっておきます。それが本当に結果が出ない原因であると確たることは言えないのですが、彼らに共通するこのことが偶然だとはどうしても思えないのです。その彼らの特徴とは下記のとおりです。

カレンダーがいつも打ち合わせでいっぱい
打ち合わせが時間通りに終わらない
打ち合わせの準備をしていない
打ち合わせの議事録が遅い

1については、本当に朝9時前から夜遅くまで、下手をすると30分単位で隙間なく打ち合わせが入っていることがあります。このタイプの方はこちらが連絡しても返事が遅い割に、こちらの事情に関係なく直電してきたりする特徴があります。

2もほぼ100%、時間通りに打ち合わせが終わったことがありません。残り10分でそろそろ締めにかからないといけないのに別の話題を出したり、何事かを考え込み始めたりします。

3は、時間がないからでしょうが、たぶん打ち合わせの準備を十分にしていないように見えます。資料ができるのも打ち合わせ直前ですし、何の前触れもなくいきなりミーティング中に役割を他人に振ったりします。

打ち合わせやプレゼンにしっかりとしたシナリオや落とし所がなく、行き当たりばったりの展開になります。そして最後は結論が出ないまま2にあるとおり、時間通りに打ち合わせが終わりません。ウェブ会議だと時間が来たら続々と参加者がオフラインになる始末です。

4もあるあるです。議事録が遅く、場合によっては送ってこないこともあります。参加者と何を合意し、次のアクションは何なのか、さっぱり分からないことも少なくありません。

こういった特徴を持つ方は、私の経験上、ほとんど営業的な結果を出せていません。何故そんなことになるのでしょうか。そしてどうすれば結果が出せるようになるのでしょうか。

私は実は答えは簡単だと思っています。それは、「考える時間を確保する」ということです。それだけで良いです。一つの打ち合わせのために10分で良いから時間を取ること。そして頭を使って考えること。たったそれだけで良いのです。

忙しくしていると人は何となく仕事した気分になって、こんなに忙しく頑張っているのに何故結果が出ないのか、とか、何故上司は俺のことを評価してくれないのか、と最悪の場合人を逆恨みしたりしてしまいます。

まずは落ち着いて、カレンダーに入れる予定は本当に必要な打ち合わせだけに絞りましょう。テトリスやスイカゲームみたいに隙間なく予定を埋めるのはやめましょう。朝9時から18時まで、最低20%の時間を自分だけのために確保しましょう。可能であれば30%。そしてその時間は誰にも邪魔されず、徹底的に考えること、頭を使うことに使いましょう。

それだけで仕事の質がだいぶ変わります。費やした時間、努力に値する結果がついてくるようになるからです。

私は彼らのようにならないように、カレンダーに必ず1日2時間は他人に予定を入れさせない時間帯を設定しています。それでも忙しいときはついついそれを無視することもありますが、そんなときはほぼ間違いなく空回りして一人で消耗していることがほとんどです。

皆さんもぜひ、明日からご自分のカレンダーにご自分だけの時間を前もって設定してみてはいかがでしょうか。何か物事が好転する一つのきっかけになるかも知れません。