みなさん、AIは使っておられますか? わたしは本業がIT関係なので、当たり前のように使っています。今日は、わたしがAIをどのように使っているかについてお話しします。
ここではAI(LLM)の種類のお話はしません。それについては、noteに説明している記事がたくさんありますので、そちらをご参照ください。
さて、本業ではAIを日常的に使っています。わたしの本業はIT関係のエンジニアで、主にプリセールス(営業担当者を技術的に支援する立場)をやっています。そのため、提案資料を作ったり、デモンストレーションを作ったりすることが作業としては多くなります。
このうち、提案資料作成については、おおきく2つのプロセスに分かれます。1つは、アイディアや構成を練るプロセス。もう1つはスライドそのものを作るプロセスです。
まず、アイディアや構成を練るプロセスではAIを活用しています。いわゆる壁打ちと言われるもので、いろんな質問を投げかけて自分の頭の中にあるイメージの解像度を上げていくプロセスです。上司や同僚が暇そうにしているときは、彼らを相手にしていることです。
ただ、あくまでアイディア出しに使うだけで、最終的なテーマや構成は自分で作ります。AIから出てくるアイディアは網羅性は高いのですが、必ずしも独創性に優れているとは言えず、そのまま使うと陳腐なものになることが多い(ような気がします)。
スライドを作るプロセスについても、自分で作ってしまうことが多いです。テーマと構成が決まれば、後の作業は会社が用意しているスライドのテンプレートや素材を活用すればすぐにできます。特にAIに頼むことはありません。但し、これも将来会社のインベントリにあるマテリアルを使ってAIがスライドを作れるようになれば、もしかしたらAIに任せられるかもしれません。
デモンストレーションについては、おおきく3つのプロセスに分かれます。1つは、シナリオを作成するプロセス。2つ目はシナリオを実現するデータオブジェクト構成図を作るプロセス。3つ目はデモンストレーションそのものを作るプロセスです。
このうち、AIを使うのは、1つ目のシナリオを作成するプロセスと3つ目のデモンストレーションを作成するプロセスです。
シナリオ作成については、提案資料と同じく、壁打ちのために使っています。提案骨子が明確であればあまりシナリオに悩むことはないので、自分でサクッと作ってしまいますが、提案骨子が不明確な段階でビジョンを示すだけのデモンストレーションの場合、参考までにAIにアイディアを聞くことがあります。
デモンストレーション作成については、主にテストデータの生成に使っています。一定の条件を踏まえたプロンプトを与えてスプレッドシートにデータを出力させています。これはとても役に立っています。今までは、自分でスプレッドシートにちまちま入力してコピーして作ったりしていたのですが、プロンプトに件数を指示すれば、大量にテストデータを作ることができます。
わたしの本業に関するAIの活用についていえば、仕事のサポートをしてもらうことが主で、まるっと何かをやってもらうという使いかたではありません。あくまで自分の抜け漏れをチェックし、自分の成果物に偏りがないかを見極めるためのツールです。いままでは上司や先輩にやってもらっていたことが自分とAIだけでできてしまうので、かなり重宝しています。
さて、それでは趣味の文章書きについてはどうでしょう。
これについてはわたしはAIを使いこなているとはとてもいえません。ほかの方のnoteを拝見すると、AIに執筆させている例もあります。おそらく、実力的にはわたしが書いているレベルの文章であればAIでも書けてしまうのだろうと思いますが、書くことが好きなわたしにとっては、一番美味しいところをAIに渡すわけにはいきません。
本業と違ってアイディア出しにも使っていません。わたしにとって執筆は、仕込み(読書)からアイディア出し、執筆、校正まですべてのプロセスであり、どれをとっても自分でやりたい楽しいフェーズです。とはいえ、全く使っていないわけではなくて、検索させたり、論文を要約させたりはしています。
かりに、執筆が仕事になったとしても、それは変わらないと思います。仕事になって、義務感で書かなければならないようになって、AIにまるっと頼るようになったら、そのときはもう書くことをやめるべきときなのではないのかなと思います。まぁ、とはいえ、書くことについてはプロの仕事をしたことのない人間ですから、こればっかりはただの御託でしかないのですが。