ここ数ヶ月の執筆運用で感じていた最大の問題は、Cursorとの付き合い方だった。
特に、Mac StudioとMacBook Airとの間を行き来する際のGit連携の不安定さと、テキスト執筆には不要な機能による集中力の阻害だ。
そこで思い切ってCursorをワークフローから外し、よりシンプルな構成に変更した。具体的には、
- Draftsでアイディアメモ作成
- アイディアがモノになりそうならObsidianに転送
- Cursorで下書き、推敲
- CursorからGitHUBへバックアップ
という運用から
- Draftsでアイディアメモ作成、下書き
- 下書きをObsidianに転送
- Obsidianで推敲。
- Gitはコマンドライン運用
という流れに変えた。ポイントは、Cursorを使うのを止めてDraftsによる執筆の比重を高めたことと、Git管理をコマンドラインにしたことだ。
この運用をしてみて感じたのは、Draftsのエディタとしての優秀さだ。推敲はあとでObsidianでやれば良いという気楽さからか、筆が進む(キーボードが進む)。
これによって、文章を書くスピードがかなり速くなった。余計な機能がない分、執筆に集中できる。
これは、以前、Freewriteというデバイスで執筆をしていた感覚に似ている。書き間違いや構成を気にせず、どんどん書き進むスタイルだ。アウトラインを作らない私の書き方にマッチしている。
また、Draftsには原稿管理が煩雑、AIとの連携ができないという欠点があったが、推敲以降の原稿管理とAI連携をObsidianに任せることによって、その欠点を補うことが出来た。
Git管理は、ターミナルからコマンドラインで行うことにした。
コマンドライン運用にすることで、ツールに附属しているGit同期機能の煩雑さやエラーに悩まされることが無くなった。
またこの運用に変えてからiPad miniの出番が増えたことも付け加えておこう。
以前の運用だと、Cursorが使えないという心理的障害があって、iPad miniによる執筆の機会が減っていた。しかし、この運用ではiPadOS用のDraftsやObsidianだけで執筆を進めることができる。
Macを持って行けない場所での執筆も格段に進むようになった。
新しい運用は、Draftsの気軽にテキストを書けるというメリットと、Obsidianの原稿管理、AI連携というメリットをうまく統合できたのでは無いかと思う。
実際運用を変えてみてからの1週間は、集中力が増して執筆スピードが上がった。例えば、このエッセイも従来なら下書きから推敲までだいたい2時間かかっていたものが、1時間20分で書けた。
本格的な小説への適用はこれからだ。これから今まで書いていたものとは別の、新作に取り組むので、さっそくこの運用を試してきたい。また、この場で報告しようと思う。
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