Apple Watch ULTRA3はいいぞ!

コラム

還暦を迎えて、自分への褒美にApple Watch ULTRA3を買った。最近歳のせいか老眼が進み、今のSE2の文字盤だと見にくいと感じることが増えたことと、血圧や血中酸素濃度など健康管理機能が強化されたこと、万が一転倒や事故があったときの緊急SOSに衛星通信が使えることから、思い切って奮発した。
それが昨日届いた。さっそく着けてみた。

色はブラック。バンドは本体のチタニウムに合わせてチタニウムミラネーゼループを選んだ。アウトドアだけでなくビジネスシーンで着用していても違和感が無いものにした。

着けてみて最初に思ったのは、画面が広いということだ。今まで使っていたのはApple Watch SE2の44mmタイプだが、それと比べるとかなり広く感じた。
ULTRAの画面サイズは49mmなので5mm程度の違いだ。しかし、実感としてはそれ以上の差がある。画面が広いというのは、老眼の私にとっては大きなメリットだ。

画面が広くなったこと以上に驚いたのは、ディスプレイの質の違いだ。ULTRA3は視野角が広く、常時表示機能も相まってSE2に比べると格段に見やすい。
また、輝度もSE2の3倍なので、特に屋外での見やすさに影響している。散歩をしているときにふと手元を見ると、近眼+老眼の私でもすっと目に入る。文字が読める。

さらに、驚くべきことに、このディスプレイだとメッセージやDraftsのテキスト入力画面でフリック入力ができるのだ。流石に私の指には小さいかと思いきや、全く問題ない。ディスプレイの解像度が高いこともあるのだろうが、私の太い指もきちんと捉えてくれる。
散歩の時は周りに人がいないことが多いので、音声入力も遠慮なくできる。しかし、バスの中やカフェなど周りに人がいるシーンではなかなか使いづらかった。この手元でフリック入力ができるというのは、本当に大きい。

また、バッテリーの持ちも重要だ。
SE2では1日着けていると1回は充電が必要だった。しかも夜間は外した上でのことだ。しかしULTRA3は、今丸1日着けて一晩明けたところだが、消費されたバッテリは30%あるかどうかというところだった。
仕様上はSE2が18時間、ULTRA3が通常使用で42時間なので、この差がそのまま出たと言うことだろう。

SE2で、夜着用が出来ないというのは、睡眠の質を管理したいと考えている私にとっては残念なポイントだった。しかし、ULTRA3では、昼間通常使用して夜そのまま着用し、夜が明けて散歩したあとでもバッテリが70%以上残っている。朝エッセイを書く間に充電しておくと満タンになるので、事実上24時間365日使用可能になる。
ULTRA3の睡眠管理は新機能でかなり強化されているので、これも還暦の私には嬉しいことだ。

最後に、重量について書いておこう。最初はULTRA3にすることで重くなることを覚悟していたが、いざ身に着けてみると、全く違和感が無かった。
仕様ではSE2の重さは32.9g、ULTRA3が61.8gなのでかなり差があるはずだ。しかし、30g程度の差は還暦を迎える私の身体であっても誤差でしかなかったようだ。

還暦を迎えて、自分の体の変化と向き合うようになった。老眼は進むし、健康への不安も増えてくる。そんな時、ULTRA3は心強い相棒になってくれる。
大きくて明るい画面は老眼でも読みやすく、睡眠や健康のデータは毎日の生活改善に役立つ。万が一の転倒や事故の時には、衛星通信で緊急SOSを送れる安心感もある。これらすべてが価格に見合う価値だと、使い始めて実感している。

ULTRA3はアウトドア用デバイスとして設計されたものだが、実はシニア向けのモバイルデジタルデバイスとしても優れている。見やすさ、健康管理、危機管理、睡眠管理。これらはまさに、私たちシニアが必要としているものだ。
Apple Watchを買って期待外れだったという高齢者の方には、ぜひULTRA3を試してほしい。ちょっと高いが、その価値は十分にある。

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