遠慮はいらない、でも配慮はしてほしい —— 営業と働くということ

コラム

最近、営業の同僚たちが、私の予定に関係なく予定を入れてくるようになりました。

つまり、私のカレンダーを確認し、空いていようがいまいが、どんどん予定を入れてくるということです。

たとえ他のお客様との商談が入っていようが、あるいは社内の重要なミーティングが予定されていようが、それらを無視して予定を差し込んできます。プライベートな予定だってお構いなしです。

もちろん「お客様の予定が最優先」という考え方は理解できます。でも、それでもやはり、誰かのカレンダーに予定を入れるときには、他の予定とバッティングしていないか確認したり、「この時間大丈夫ですか」と一言聞いたりしてほしいものです。

営業にも色々います。できる営業は、ちゃんと相手のスケジュールを見て、空いている枠に予定を入れる。もしぶつかりそうなものがあれば、きちんと相談して調整する。そういう気配りができるものです。

でも、中にはそうでない営業もいます。

ある営業は、確かに数字だけを見れば成果を出しているように見えます。けれども実際には、周囲が彼をサポートしているから成立しているだけ。彼自身の力ではありません。

それに彼は、周囲の配慮を当然のように使っている節があります。人の予定なんておかまいなし。自分の都合で予定を組み、調整は周り任せ。こちらも、商談が潰れては困るし、お客様に迷惑をかけるわけにもいかないので、結局は周りが何とかする。そんな状態が続いてきました。

でも、そういうことを繰り返していれば、いつか周囲の協力は得られなくなります。

私はすでに、彼の作成した資料のレビューはやめました。

彼の先を読んでスケジュールを立てることも、他メンバーとの調整も、もうやめました。

彼が自分で全体を見て、必要な温度感を持って動かす気になるまで、私は動かないと決めたのです。

彼の上司とも話をし、「このままでは彼のためにならない」という結論になり、基本的には彼らマネジメントに任せ、私は距離を置くことにしました。おそらく、同じように思っているメンバーは他にもいると思います。

営業と一緒に仕事をしていて思うのは――

「遠慮はいらない。でも、配慮はしてほしい」

この一言に尽きます。

相談してくれるのは大歓迎です。巻き込んでくれるのもありがたい。でも、相手が人である以上、気遣いは必要です。チームで仕事をする以上、信頼と敬意をもって接してほしい。それだけのことなのです。

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