三十年の終わりに — 母と豆腐ランチと、聞かなかったひとこと

コラム

日帰りでの帰省と、30年の終わりに向けて

昨日は、日帰りで大分に帰省してきました。

母の会社を「清算」するための手続きを、税理士さんと母と三人で話し合うためです。

この三十年間の集大成として、収益がどうであったか、現金をどのように分配・使用するか、八月の決算、官報への記載、清算の時期などについて決めることができました。

どうにか年内には会社を閉じることができそうです。

幸いにも、母にはほんの気持ち程度とはいえ退職金が残っているようで、それもほっとしたことの一つでした。

梅の木での昼食と、ささやかなお祝い

お祝いも兼ねて、色々と買い物をしたあと、大分・明野にある「梅の木」というお店でランチを食べました。

梅の木は豆腐料理や湯葉料理で知られる店だそうで、昼にもかかわらず立派なコースが出てきました。

突き出し、スープ、茶碗蒸し、湯葉のしゃぶしゃぶ、豆腐の田楽、ご飯と汁物……細かくはすべて覚えていませんが、最後にはしっかり満腹に。

でも、ほとんどが豆腐を素材にした料理だったので、身体には優しく、久しぶりにたっぷりとタンパク質を摂ることができました。

午後1時半から3時ごろまで、昔を振り返りながらゆっくりと時間を過ごしました。

相方も一緒で、会社の終わりを「お疲れさま」と「おめでとう」の気持ちで見送りました。

30年という時間と、母のひとこと

締めくくりには、知り合いの陶芸家の焼き物を記念に贈り、ささやかながら一区切りを迎えました。

この三十年間、母にとってはきっといろいろなことがあったでしょう。大変な時期もたくさんあったはずです。

けれど、最終的には無事に一つの事業を終え、退職金も残り、これからの老後の生活を平和に楽しんでもらえたらと願っています。

……最後に母が「でも私、まだ何かやりたいんだよね」とつぶやいたことは、聞かなかったことにしておきます。

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