地震と生きるということ — 起きる前に、決めておくべきこと

コラム

最近、地震が非常に増えていると感じます。

昨日もトカラ列島の悪石島で震度6の地震がありました。島民のうち希望者には、避難の受け入れも始まっているようです。

南海トラフ地震の発生が近いのでは、という噂もあり、九州から静岡にかけての太平洋沿岸地域では警戒感が高まっています。

特に気になったのは、根拠は不明ながら、ある漫画が「2025年7月5日に大地震が起きる」と予言していたという話がSNSで拡散されていることです。真偽はさておき、人々の不安の広がりを感じます。

けれども私は、地震が「どこで起きるか」より、「どこにいるか」「誰といるか」「どう動くか」のほうが大切だと考えています。

日本にいる以上、どこにいても“絶対に安全な場所”など存在しません。だからこそ、自分にとって大切な人たちのそばにいること、そして万が一に備えて行動の指針を共有しておくことが重要なのです。

私が東京ではなく九州に住んでいるのも、そうした思いが背景にあります。

いざという時、家族と一緒にいるのであれば、行動は自然と決まります。

出張などで離れている場合でも、どうやって連絡を取り合うか、どのような行動をとるか、事前に決めておけば慌てずに済みます。

個人的にいちばん心配しているのは、私と相方が出かけている間に地震が起きて、猫たちが家に閉じ込められてしまうことです。

私たちが帰れない状況になったとき、猫たちが餓死したり、夏の暑さで命を落とすようなことだけは、何としても避けたい。

そのために、信頼できる猫シッターさんや甥っ子に鍵を預け、「万が一の際は猫たちの様子を見に行き、必要があれば救出してほしい」とお願いしています。

地震は、いつ起きるかも、どれほどの規模かも予測できません。

だからといって不安ばかり募らせていても、心がすり減るだけです。

大切なのは、「起きたときにどうするか」を、日ごろから考えておくこと。

不安をゼロにはできませんが、備えることで、少しでも安心に近づくことはできます。

そうやって、私たちはこの地震大国・日本で生きているのだと思います。

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