金曜日、仕事を終えてから萩へ来ました。今年のゴールデンウィークは萩で過ごすためです。しかし、実は、着いてからちょっとしたトラブルがありました。
萩に着いたのは19時過ぎでした。事前にガス、水道、電気の契約も終えて、着いてすぐに生活インフラが使えるように手配していました。しかし、家のなかに入ってスイッチを押しても電気がつきません。
なにか手違いがあったのかと嫌な汗が出ました。桜の季節が終わったとはいえ、まだ萩の夜と朝は寒いです。電気なしということは、暖房なしということです。間違いなく、風邪をひきます。
ポストの中を見ると、電気会社から郵便が来ていました。慌てて封を切ると、「契約解約のお知らせ」という非情なタイトルの文書がでてきました。
なんで!? 電気代はクレジットカード払いにしていて、自動的に支払われているはず。口座の残高も問題ないことは確認済みです。
書類に併記してあった電話番号にかけてみると、大変混んでいるのでこのままお待ちいただくか、電話をかけ直して下さい、とのメッセージ。5分くらいそのままで待ちました。
ようやくオペレーターにつながって、状況を説明すると、すぐに原因を調べてくれました。この対応はとても速くて、ありがたかったです。
結論からいうと、クレジットカード払いに切り替える前の、契約当初から数日分、300円あまりの電気代が、払込用紙で請求が来ており、その払込用紙が郵便局への住所登録(居住していることの登録)のタイミングと合わなかったことで、電気会社に返却されていたのです。
結果として、わたしは払込用紙を見ていないので、未払い状態に。
オペレーターは、その場ですぐに対応策を教えてくれました。これから、携帯電話宛SNSのメッセージでURLを送ります。そのURLからオンラインの払込票にアクセスできます。コンビニの種類を選んで、バーコードを店員さんに読み込んでもらってから支払いをすませてください。それが終わったら、連絡ください。
とのことでした。電話を一度きると、すぐにメッセージが届きました。URLにアクセスすると、パスワードを聞かれました。
パスワード? そんなのさっきの電話で聞いたっけ? オペレーターが言い忘れたのか、オペレーターが言ったことを、焦っていたわたしが聞き落としたのか。オペレーターの対応はとてもよかったので、おそらく、後者です。
あわてて、あらためて電話をすると、またしばらく待ったあとで、別のオペレーターに繋がりました。全部状況を話すとかえって混乱させてしまうと思ったので、オンラインで払込票を見るためのURLが送られてきたところから状況を説明しました。
このオペレーターも呑み込みが早くて、わたしの説明が終わるか終わらないうちにパスワードを教えてくれました。その場で入力して、無事払込票が表示されました。
一度電話を切るとまた電話をかけたときに待たされるので、このまま支払いが終わるまでつないだままでよいか聞いてみると、支払ったあとの契約再開手続きはオンラインでやることになるとのこと。
すごいな、中国電力。
ただし、20時まで終わらせないと、今日は契約再開できない、つまり通電できないとのことでした。御礼を言って電話を切り、コンビニに駆け込んで支払いを済ませました。
払込済みの印を押してもらった払込票の控えを見ながら、震える手を押さえつつ、契約再開のサイトにアクセスしました。契約番号などのいくつか情報を追加入力すると、無事契約再開手続きが完了しました。画面には、電気が使えるようになるまで1時間程度かかる可能性があります、と表示されていました。
時計を見ると、19時50分を回っています。無事、手続きが今日の分として受け付けられたのだろうか。このままわたしたちは、凍えながら夜を越すことになるのだろうか。
さまざまな悪いシーンが頭のなかを巡りました。
家に帰り、電気のスイッチをつけてみますが、電気はつきません。時間は20時をちょうど回りました。
終わった……
タクシーアプリGOのコマーシャルの竹野内豊さんのようなセリフを吐いて、天を仰いだとき、先に家の中に入ってキッチンにいた妻から「電気がついたよ!」と声がかかりました。
間に合った……
中国電力さま、ありがとう。女性のオペレーターのおふたり、ありがとう。心の底から感謝します。クレジットカード払いにするまえの300円も、次の月のクレジットカード払いに含めてくれればいいのにという思いがちょっとだけ脳裏をかすりましたが、頭を振って追い出しました。
そんなわけで、暖かい夜を過ごし、無事爽やかな朝を迎えることができました。
今日は快晴。さっそく5時半から散歩に出かけ、上っていく朝陽と、毛利輝元、吉田松陰、高杉晋作ら地元の英雄たちに感謝を捧げたのでした。

さあ、ゴールデンウィーク。一応会社のパソコンは持ってきていますが、緊急時以外は封印するつもりです。このお休みのあいだは、幕末維新の志士たちの生家を訪れ、城下町をのんびり散策し、家の中でゴロゴロするのだ!
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