MacBook Air 15inchを購入して、デフォルトの解像度が合わなかったので、HiDPI設定で快適にしました、という、じゃがさんの記事をnoteで読んで、おれもおれも! となったわけです。

じゃがさんが最適だと思われる解像度は2304 × 1491。記事を拝見すると、ウィンドウが2つ横に並べられて快適とのこと。これこれ、わたしもこうしようと、ディスプレイの設定を見たんですよ。
デフォルトが1710 × 1107。右横のスペースを拡大が1920 × 1243。ここで、あれっと思いましたね。1920 × 1243でも文字ちっさ! 読めない……。2304 × 1491って、ヤバくない?
そう、わたしの老眼には、2304 × 1491はあり得ない解像度だったのです。そこで、ふと思い出したのが20年以上も前、データベースの会社に勤めていたころのこと。
当時、わたしはデータベースのテクニカルサポートのエンジニアをやっていました。複数の環境へSQLを発行するために黒い背景のコマンドプロンプトをたくさんモニターに浮かべて仕事をするのです。
お客様に回答するレポートもテキストエディタに書いていましたから、いったいいくつウィンドウを開いて仕事をしていたのでしょう。問合せを高速に大量に処理するために、ウィンドウはどんどん増えていきます。
わたしと仲のよかった同僚は、Windows NTの解像度を最大まで上げて(その代わり、色は最低の256です)、ウィンドウの数を競うように仕事をしていました。ウィンドウが多い方が優秀なエンジニア、カッコイイ! みたいな空気もあって、彼と私はウィンドウの数を争っていました(実際は意識して争っていたわけではないですが)。
当然、ウィンドウに表示されている文字も極小です。それがまた、カッコよかったのですよねぇ。わたしもそれで仕事をしていましたから、当時のわたしはこの小さな字が読めていたことになります。わたしの記憶が正しければ、その解像度は1600 × 1200。当時としては、高性能なグラフィックボードとモニターがないと実現できないUXGAというものでした。
当時のモニターは高性能ではあっても、15インチ、17インチが主流で、しかも液晶ではなく、CRT(ブラウン管)だったのではないでしょうか。そのモニターで見る1600 × 1200は、今の基準に変換すると、フルHD(1920 × 1080)クラスに相当するようです。
モニターが十分に大きければ問題ないですが、このクラスの解像度でMacBook Airの15インチディスプレイは、ぎりぎり読めるレベルです。先に書いたとおり、1920 × 1243だと常用するにはちょっとキツい。
若いころだとたぶん、現在の1920 × 1243でも、じゃがさんの2304 × 1491でも全然いけたんだと思います。そう思うと、自分の目がどれだけ衰えたのか、愕然とせざるを得ません。
でも、もう無理をしてもしょうがありません。それはそれとして、受け入れて、毎日触っていて気持ちの良い解像度で、文字の大きさで、仕事をやって、noteを書ければ良いのです。昔のように意地を張って解像度を高くする必要はないのです。
いろいろとカスタマイズしてやる! とじゃがさんの記事を見て燃え上がったわたしの魂でしたが、老眼という現実を目の当たりにして、おのれの身のほどを知ったのでした。デフォルトで良いです。それで十分です。
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