発想の広さは、画面の広さに比例する — 萩書斎にモニターを導入した話

コラム

萩の家は、もともと小説を書く場所として整えたいと思っていました。福岡と違って、執筆に集中するためだけの空間。そう決めていたのです。だからこそ、書斎は質素に、4畳半の和室にしました。必要最低限のものしか置かない。いや、置きたくなかったのです。

最初の頃は、炬燵を机代わりにし、座椅子を導入。MacBook Air 一台だけで十分だと考えていました。実際、小説の校正段階では特に困ることもありませんでした。画面の小ささも、むしろ集中を助けてくれる気がしました。

ところが、昨日。年初来書いていた小説を校了し、新作の執筆にとりかかろうとしたとき、ふと、こう感じたのです──「画面一枚では、やはり足りない」と。

小説の初期段階、まだ頭の中に霧がかかっているような状態では、あらゆる角度からのアプローチが必要になります。アイディアを広げ、いろいろな視点を試し、無関係に見えるもの同士をつなぐ。そんな作業には、画面の広さがどうしても欲しくなるのです。

もちろん、以前書いたように、iPad miniをサブデバイスとして活用するという手もあります。実際、短時間の作業ならその構成で十分こなせそうです。けれど、いざ本格的に「風呂敷を広げる」となると、やはり同じデスクトップ上に情報を並べたい。AIと対話するウィンドウ、調査用のウェブサイト、参考資料としてのKindle本。それらを自在に行き来できる広さがほしいです。

長年IT企業で仕事をしてきた中で、ひとつ確信していることがあります。それは、「発想の広さは、画面の広さに比例する」ということです。

お客様向けのデモンストレーションを作るときだって、実装そのものはノートPC1台で事足ります。けれど、「どんな課題に答えるか」「どう見せると一番伝わるか」といった設計段階では、マルチディスプレイ環境が欠かせません。

小説も同じなのではないかという気がしています。物語の全体像を描き出すには、視野を物理的にも広く持つことが必要なのかもしれません。

昔は物語は原稿用紙に書くものでした。紙というのは不思議なもので、人間の頭の中に無限のキャンバスを用意してくれます。しかし、デジタルの世界では、キャンバスの広さはデジタルで定義された広さにしかならないのです。

というわけで——

萩書斎にも、ついに外付けディスプレイを導入してしまいました。設置スペースに制限があるのであまり大きなものは置けません。その分、解像度を高くすることでデジタルでの広さの定義をできるだけ広げました。きっと実際の大きさ以上に得られるものがあると信じています。

「いいアイディアは、広いデスクトップから生まれる」

それはきっと、小説にも当てはまります。

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