理想の老後とはなんだろう

コラム

早いもので、私も来年還暦を迎えます。周りでも同世代のオジさんたちが、老後について話をすることが増えています。

正直、一生懸命仕事をして気付いたらこの歳になっていた、という感じなので、還暦になることが信じられない気持ちですし、そんなに歳を取ったという実感もありません。

もちろん、朝起きるの早くなったし、徹夜はできなくなったし、体力は落ちたし、霜降りのお肉は食べられなくなりました。ですので、身体は歳をとっているのは確かです。

でも、精神的には、これを言うと恥ずかしい限りなのですが、35歳くらいで止まってるのですよね。昔の還暦前の人たち、私のおじいさんもそうだし、父親だって還暦前にはもっと大人に見えたし、成熟して見えました。

それに比べると、自分はかなりヤバいのではないかと思わざるを得ません。この歳になって週刊少年ジャンプを購読して『呪術廻戦』をリアルタイムで追っていましたし、普通にPS5でゲームをしています。怒る人も居ないから、それこそ気付いたら何時間もしていたり。

ただ、仕事については、確かにやり方が若いときとはずいぶん変わったなと思うことがあります。見えるものも違いますし、手配り、心配りも若いときにはできなかったことができたりしているのも確かです。

外からどう見えているかと言うことと、自分の内面がどうなのかと言うことの間には、常にギャップがあると思いますが、歳をとるとそれが一層激しくなるものなのかも知れません。

私は最近、自分を戒めていることがあります。それは、歳の取り甲斐のない年寄りにはなりたくないと言うことです。いい歳をして席を譲れない年寄り、不機嫌な年寄り、老害と言われる年寄り。そういった年寄りにはなりたくないなと思っています。

いつまでも若々しくいたいとか、髪の毛を黒々とさせていたいとか、若い女の子にもてようなんて気はさらっさら無いのですが、たとえ精神的に35歳であっても、見た目の歳不相応なみっともないことだけはしたくないなと思うわけです。

特別なことではありません。きちんとしている。正しいことをしている。落ち着いている。論理的でいる。感情に我を失わない。人として、当たり前のことを当たり前にしていたいだけです。

そのためにはどうしたら良いでしょうか。1つは、心の健康。もう1つは身体の健康。そして常に何かワクワクすることを考えて見つけること。この3つだけ常に心がけていれば、大丈夫かな、と今は考えています。

ボケて何も分からなくなるまで、身体が動かなくなるその日まで、毎日適度な運動をし、本を読み、全力で仕事をし、美味しくご飯を食べ、猫にご飯をあげて、庭の草木にお水をあげ、睡眠を取り、風呂にゆっくり入って、妻とゲームをする。そして時々、好きな場所に旅行ができたらいいな。そんな風に思います。それが私にとっての理想の老後なのかも知れません。

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