福岡拠点での小説執筆環境は、Mac Studioと外付けディスプレイ3台で、ほぼ完璧です。わたしの創作活動で使うアプリは主に以下の通りで、創作に何の問題もありません。
- Word
- Excel
- ChatGPT
- Claude
- 物書堂辞書アプリ
- Safari
簡単に用途を説明しておきましょう。
執筆のメインはWordです。初稿は横書きで書き、第3稿あたりから縦書きにします。いろいろなテキストエディタやワープロアプリを試しましたが、結局はWordに落ち着きました。Office 365のサブスクリプションを支払っているので、使わないと「もったいない」という理由もあります。
Excelは1作品につき1ファイル作成し、以下の用途に使っています。
- キャラクター表(登場人物の設定や人生の履歴書)
- プロット(ざっくりとしたストーリーライン)
- 時系列チェック(年齢や西暦、和暦、時間の整合性)
ChatGPTは初期の壁打ちに使います。テーマについて議論したり、登場人物の性格を掘り下げたりします。登場人物を演じてもらってチャットするのは楽しく、つい時間を忘れてしまいます。
Claudeは主に校正用です。ダブルチェックとしてChatGPTに校正を依頼することもあります。エッセイに関しては、ChatGPTがタイトル画像も作ってくれるので、ほぼ100%ChatGPT相手に書いています。
物書堂辞書アプリは必携の辞書です。『日本国語大辞典』『大辞林』『新明解国語辞典』『日本語シソーラス』を常用しています。10年前に執筆していたときはジャパンナレッジのサイトも併用していましたが、いまは使っていません。本格的に執筆するようになったら再契約を考えています。
Safariはファクトチェックや辞書の補助として使います。小説を書く際には関連書籍を大量に購入するので、Amazonや古書販売サイトもよく閲覧します。
創作活動といっても動画編集などをするわけではないので、Mac Studioはオーバースペックかもしれません。ただし、わたしは日本語変換ソフトとして「ATOK」を使っているため、ATOKが快適に動くことは必須条件です。最近のATOKはAI機能などで動作が重くなっており、スペックの低いPCでは日本語変換に時間がかかり、執筆がスムーズに進みません。そういう意味では、最もCPUを消費しているのはATOKかもしれません。
では、これらの作業を萩拠点でMacBook Airを使って行った場合はどうでしょうか。実際、先週後半から週末にかけて試してみました。
結論から言うと、ほぼ問題ありませんでした。上記のアプリはATOKを含めて快適に動作しました。萩拠点では外付けディスプレイは使いませんでしたが、デスクトップの切り替えで十分対応できました。
ただ、デスクトップの切り替えでは、利便性という点で福岡拠点の環境にはどうしても劣ります。萩拠点にディスプレイを導入することも考えましたが、設置場所の問題から躊躇しています。
そこで、やはりiPadの出番なのかなと思っています。今回、萩にiPad miniを持って行かなかったことを後悔したという話を書きましたが、iPadが1台あるだけでも大きな違いになると感じました。ちょっと辞書を引きたい、ちょっと文献を参照したい、というときに、デスクトップの切り替えでは思考が中断してしまいます。手元のiPadをさっと開けるだけで、作業効率は大きく上がるのです。
次回萩に行くときは、iPad miniは必携だと思いますし、それよりも、やはりiPad Airを導入したほうが良いのではないかと考え始めています。Proはわたしの用途には不要です。11インチなら無印でも良いかもしれませんが、持ち歩くよりも書斎での参照が主目的なので、大きい方が望ましいかもしれません。となると、iPad Airの13インチモデルが有力候補です。
悩ましいですが、ガジェットは「買おうか、買うまいか」と悩んでいる時間そのものが楽しいのです。またしばらく、わくわくしながら迷えることを楽しもうと思います。
コメント