「何で書くか」は「どう書くか」と同じくらい大事です。そう気づいたのは、毎日の執筆習慣が自分の生活に深く根づいてからです。
わたしはいま、エッセイと小説を日々書いています。朝はエッセイ、夜は小説。それぞれ内容も、時間帯も、思考のリズムも異なります。その違いは、使うガジェットの選び方にも如実に表れています。
朝の思考には軽やかさを:MacBook Airと縦長モニタの組み合わせ
エッセイは毎朝、散歩のあとに書きます。時間はだいたい7時から8時の1時間。場所は自宅のデスクです。この時間に使っているのが、MacBook Airと、縦長に設置した外部モニタの組み合わせです。
MacBook Airは言うまでもなく軽くて静かで、起動も速いです。朝の静謐な時間にすっと入り込むには、余計なノイズのないこの機種がぴったりだと思います。
そして縦長モニタは、LG デュアルアップ モニター 28MQ780-B 27.6インチ。横書きのエッセイに相性がいいです。文章の流れを縦にスクロールしながら眺められるため、自分の思考がどう展開していくかを可視化できます。

夜の構築には重厚さを:Mac Studioと4K+ワイドモニタ
夜、小説を書く時間は一日の終わりです。仕事が終わって夕食後、少しゲームをして気分を切り替えたあと、ようやく「物語」の世界に入ります。
このとき使うのは、Mac Studio、そして4Kモニタ(LG SMART Monitor 4K)とワイドモニタ(LG ゲーミング モニター UltraGear 34WP60C-B 34インチ)の2画面構成です。
Mac Studioの圧倒的な処理性能は、重たいアプリやAIとの併用でもまったく遅延を感じさせません。4Kモニタには資料やChatGPT、Claudeとの対話画面を常に表示しておきます。そして小説を書く画面は、横長のワイドモニタに縦書きです。この構成が、まさに「書斎」としての機能を果たしてくれています。



移動時は最小限で集中を:iPad miniとMX Keys Mini for Mac
出張や旅先では、荷物を極限まで減らす必要があります。会社から貸与されているMacBook Proを持っていく都合上、私物のガジェットはミニマムにしたいところです。
そんなときの執筆セットが、iPad miniとMX Keys Mini for Macです。前にも書きましたが、このキーボードは驚くほど静かで、打鍵感もしっかりしています。Apple製品との相性も抜群で、接続もスムーズです。iPad miniとの組み合わせは、まさに「旅先の書斎」と呼ぶにふさわしいです。場所は変われど、そこにはいつも自分だけの書斎が広がります。
新幹線や飛行機のテーブルでも、ホテルのベッドでも、カフェの小さな丸テーブルでも、このセットなら集中して書くことができます。キーボードを置くスペースが取れないときは、iPad miniのソフトウェアキーボードで対応します。いずれにしても、どこにいても「書ける自分」に戻れる、頼もしい相棒たちと言えます。


執筆環境は「気持ちのスイッチ」
道具を変えると、書き方が変わります。それは文体であったり、リズムであったり、集中力の質だったりします。朝のMacBook Airは軽やかな思考を促し、夜のMac Studioは物語や世界の構築と、それを深化する時間を支えてくれます。そして旅先のiPad miniは、最小限でありながら「書くこと」への回帰を助けてくれます。
わたしにとってガジェットは、単なる道具ではありません。それは、「書く自分」にスイッチを入れる、大切なトリガーなのです
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