幻想から離れる旅 ― 萩へ向かう前に

コラム

最近、少しだけ仕事に疲れています。

気分が沈んでいるというより、じわじわとした疲労感が心と身体の奥に溜まってきているような、そんな感覚です。

今日と明日は、愛媛県の四国中央市への出張です。岡山経由で電車を乗り継いでの移動になります。

そして、明日の帰り道――岡山駅からそのまま新山口まで行き、そこから萩へ向かおうと思います。

当初の予定では、来週末から萩に滞在するつもりでした。月曜日は海の日でお休みですし、来週は鹿児島出張が入る可能性もあるため、一度福岡には戻ってくる予定です。ただ、その後また土曜日から、改めて萩へと長期滞在の旅に出るつもりでいます。7月からお盆明けまで、しばらく萩で過ごす予定です。

どうしても今、都会の喧騒から少し距離を置きたくなりました。

ざわつく心を静かに落ち着けるためには、やはり萩のような静かな土地が合っているのかもしれません。福岡にいても良いのだけれど、今は少し気分を変えたい。そんな衝動にも似た想いに、素直に従うことにしました。

考えてみれば、こうして「第二の拠点」があるというのは、とてもありがたいことです。

心が寄るべき場所が複数あるというのは、人生の豊かさのひとつなのかもしれません。必要に応じて、環境を変えられるということ――それは、思っている以上に人を救ってくれるものです。

今回は急な移動なので猫たちはお留守番ですが、来週からは一緒に萩へ向かうつもりです。

少しの間、ごめんね。

それでは今日と明日の出張を終えたら、静かな町で、心と身体を休めてきます。

また、新しい気持ちで、仕事と物書きに向き合えるように。

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