今年の夏、萩での生活を振り返って

コラム

今年は、萩で初めての夏を過ごしました。何十年か振りに、夏らしい夏を過ごすことができました。いくつか心に残ったことを書いておきます。

ひとつは、朝の散歩がほぼ毎日できたことです。大雨で避難警報が出ていたとき以外は、毎朝歩くことができました。同じルートを歩いているのに、日々の景色は決して同じではなく、時間帯や気温、天気によって様々な城下町の絵を見せてくれました。

散歩に合わせて、毎日ゴミ拾いができたことも、個人的には嬉しかったです。萩という素晴らしい町に住むことができても、まだ正式な住民として税金を納められないわたしには、税金でお返しすることができません。なにかお返しできることがないかなと始めたのがゴミ拾いでした。

基本的には綺麗な町なので、ゴミ自体あまり落ちていないのですが、飲料の缶、ペットボトル、煙草の吸い殻などが落ちているので、拾って歩きました。ときどき、びっくりするようなゴミも落ちていたりします。大きすぎないもの、汚すぎないものは拾いました。

もうひとつは、やはり長編の小説を書き上げたことでしょう。相方が萩に来てからは、一緒にゲームすることが多くてあまり進捗しませんでしたが、それでも予定通り8月中には最終稿が完成しそうです。現在、Claudeとあーでもない、こーでもないと、最後の詰めをしているところです。9月中に縦書きレイアウトの最終原稿まで仕上げたいと思っています。

最後に、萩で仕事をするリズムも整ってきたと言うことがあると思います。明倫館のコワーキングスペースを活用したり、図書館の学習室を利用したり、家のWi-Fiの弱さを補完して仕事に影響を与えないやり方も確立しました。

家の四畳半で、小さな書斎が完成したこともわたしとしては大きいです。座卓2つ、座椅子1つ、外付けモニター1台のシンプルな構成ですが、一日中家に篭もって執筆ができる環境ができあがりました。和室に専用の(工事不要の)エアコンを付けたことも大きかったですね。流石に萩の夏も暑かったです。

観光やイベントは思っていたほど行けていません。花火大会、萩博物館、お盆の迎え火、笠山山頂訪問くらいでしょうか。猛暑や大雨だったこともあり、家で過ごすのが快適すぎました。そういう意味では、何より、家で過ごす、萩で暮らすことのベースができたことが一番大きいかも知れません。観光客ではなく、住人になれたこと、これが最もわたしにとって嬉しいことです。

さぁ明日から福岡です。また次回来るのは9月の半ば。もう秋の気配が濃くなっているでしょうね。季節の移り変わりも楽しみです。秋は秋の、冬は冬の萩を楽しみたいと思います。

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