喜与のお葬式のときは、慌てて近所のペット専門の葬儀屋をググって探しました。保護猫活動を家族でされているところで、完全にペット専用の業者でした。自宅まで来てくれて、簡単な葬式を営み、荼毘に付すのは車両に設置された設備で行います。送り出してから、家で待つこと約二時間。近くの山など、煙や匂いの問題にならない場所まで行ってから焼くのです。戻ってきたときには、もう骨壺に入っていました。
五輝の場合も、やはり慌ててググりました。ただ今回は、口コミの評判が良い近所の葬儀屋にお願いしました。ここは人間の葬儀だけでなく、ペットの葬儀も取り扱っています。最近の葬儀屋はビジネスの多角化が進んでいて、お花の取り扱いから結婚式、葬式、その他の催事まで手がけているところもあります。
ペット葬も例外ではなく、本格的な専用の部屋と祭壇が用意されており、もちろん略式ではありますが、きちんとした形で葬儀をあげてくれました。
まず簡単な説明を受け、その後、約10分間の葬儀が行われました。前半の5分は読経、後半の5分はお別れの時間です。読経はお寺の僧侶ではなく、職員による詠唱でしたが、落ち着いた声が部屋に響き、静かに心を整える時間となりました。
お別れの時間には、職員の方が席を外してくれたので、五輝と相方と三人だけで最後の時間を過ごすことができました。その後、五輝の身体を棺桶代わりの籠に入れ、お花で飾り付け、相方とわたしのハンカチを添えて、出棺。約1時間ほど待ったでしょうか。専用の焼き場が施設内にあるのか、今回は建物の中で荼毘に付してくれたようです。
今回は骨を骨壷に入れることができました。足元から頭まで、丁寧に入れていきます。五輝の骨は真っ白で美しく、形もしっかり残っていました。職員の方によると、五輝の骨に骨粗鬆症が見られており、11歳ではないのではないかと伝えられました。確かに保護された時の年齢は分かりませんから、あり得ます。職員の方のご経験によると、15歳くらいではないかとのこと。もしそうなのであれば、結構長生きをしたことになるので、良かったと思いました。五輝の喉仏は完璧に形が残っていて、これは徳が高いことを表しているそうです。
結果として、今回こちらにお願いして本当に良かったと思います。職員の方々の対応はとても丁寧で、わたしの気持ちも落ち着きました。最後の支払いのときには、合同の回忌法要や、スマホでお墓参りができるサービスなどの案内も受けましたが、わたしは毎日お線香とお水をあげているので、丁寧にお断りしました。
さあ、気持ちを切り替えて、前を向いて歩いていかなければ。今日から萩に行きます。
五輝、一緒に行こう!
