昨日の日曜日、わたしは一日中仕事をしていました。そんな中、iPad miniのDiscordの向こうから、エルデンリングの最新DLC「ナイトレイン」で盛り上がっている相方とそのオンラインの友人たちの阿鼻叫喚が聞こえてきました。ああ、やってる、やってるなと思いながら、どこか懐かしいような気持ちにもなったのです。
彼らとの付き合いはもう10年以上になります。わたしと相方が知り合ったのも、フロムソフトウェアの『デモンズソウル』というゲームを通じてでした。そこでオンラインプレイをしていくうちに自然と集まった仲間たちなのです。当時は皆30代。今じゃ、もう50近いわけです。わたしなんてもう還暦前です。年月の流れを感じますね。
わたしが『デモンズソウル』をプレイするようになったきっかけは、ある人の勧めでした。それまでゲームなんてやったこともなかったのですが、紹介されて初めてプレイステーションを買い、あの独特な世界観にすっかりハマりました。若いとは言え、当時すでに40代。毎晩スカイプを繋ぎながら徹夜でプレイする日々が続きました。
その後『ダークソウル』が1、2、3と出て、『ブラッドボーン』や『隻狼』もプレイし、そして最新作の『エルデンリング』まで。フロムソフトウェアの作品はすべて遊んできました。唯一オフライン専用だった『隻狼』を除けば、すべてこの友人たちとオンラインでクリアしてきたわけです。
昔は「ゲームで本当の友達なんてできない」とよく言われました。けれど、大人になって実際にやってみて分かったのは、それが全くの偏見だったということです。オンラインで知り合った人たちと一緒にゲームをし、ときに実際に会い、食事をしたり話したりしていく中で、その関係はリアルの友人関係と何ら変わらないものになっていきました。
もちろん、揉め事もありました。特にTwitter全盛期には、何となく派閥のようなものができてしまったこともあります。わたし自身、当時はニコニコ動画の投稿者でもあったので、「誰が味方だ」「誰は敵だ」みたいな構図も生まれてしまったのです。SNSの情報の奔流に耐えきれず、最終的にTwitterを辞めたのもその頃でした。
でも、それはリアルの人間関係でも同じです。誹謗中傷もあれば仲違いもあります。大事なのは出会い方じゃないのではないでしょうか。リアルであろうがオンラインであろうが、気の合う仲間とは自然と長く続きます。わたしの周りに今でも残っているのは、3人か4人。そのメンバーとは、今でも「ゲーム合宿」と称して泊まり込みで一緒にゲームをしたり、観光地に行ったり、夜はバーベキューをしたりして楽しんでいます。
リアルの社会では、仕事の立場や上下関係があります。同僚とは腹を割って話すことも難しい。だけどオンラインなら、年齢も性別も立場も超えて、ただの「人」として関係を築けます。だからこそ、自然と一緒にいて気持ちのいい人だけが残るんだと思います。
わたしの経験で言えば、リアルの友人よりもオンラインの友人の方が長持ちしています。もちろん子どもにゲームをやらせすぎるのは良くないでしょう。でも、だからといって完全に禁止するのも違うと思います。オンラインには、リアルでは出会えない人間関係、人生の宝が眠っている可能性だってあるのですから。