エルデンリング ナイトレイン——戦略と偶然の狭間で

コラム

昨日は猛暑のため、一歩も外へ出ませんでした。その代わり、相方と一日を通して『エルデンリング ナイトレイン』をプレイしていました。昼間は相方とふたりで、野良プレイヤーを連れてのプレイ。夜はマルチプレイの友人と合流し、3人で協力して冒険しました。

このゲームの驚くべき点は、キャラクターや世界観、敵の造形などが『エルデンリング』や『ダークソウル』と共通していながら、プレイ感がまるで別物であるということです。

圧倒的なスピード感、絶妙なタイムリミット、その場その場での判断力。そして、何より事前の準備が重要です。

装備やアイテムの選び方によって戦略は大きく変わります。

武器重視か、アイテム重視か、それともレベル上げを優先するか――。昨日一日プレイして感じたのは、「まずレベル上げが最重要である」ということでした。

たとえば、ゲーム開始直後に空から舞い降りる途中でマップ全体を俯瞰し、どこに強敵(フィールドボス)がいそうか、どこに拠点がありそうかを分析します。そして可能な限り、効率よくルーン(経験値)を稼ぎながら進み、装備強化や回復アイテムの拡充を図っていく。

このゲームでは、拾える武器がランダム=いわゆる「ガチャ」です。そのため、理想的な武器が手に入るとは限りません。

では、どうするか。

答えは、「自分の初期武器に、ボスの弱点属性を持たせる」こと。出撃前の準備で遺物を使い、そうした属性を付与し、それを強化する構成を整えておく。これが最低限必要な戦略です。

強い武器が途中で拾えればラッキー。それがなくても、この戦略とレベルがあれば勝機は十分にあります。

特にラスボス戦では、レベルが10以上あるかないかで生存率が大きく変わってきます。10未満だとかなり厳しいと感じました。

宮崎英高氏が率いるフロム・ソフトウェアのゲームには、共通して「試行錯誤」と「戦略的思考」、そして「準備」の重要性が込められています。今回、ナイトレインにはガチャ的な要素も盛り込まれていますが、それは本質ではありません。

あくまで「自分の頭で考え、仮説を立て、行動する」。

そしてその過程で失敗を繰り返しながら、最適解にたどりついていくという構造こそが、このゲームの核心なのだと思います。その部分は今までのフロムゲーと異なるところはなく、ブレていないです。さらに強化された感すらあります。

ビジネスでも人生でも同じことが言えるのかもしれません。

偶然に頼らず、偶然すら味方につけるための準備を怠らない――そんな姿勢が、ゲームにも人生にも求められている気がします。

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