いまのところ、日々のタスク管理やアイデア整理のためのプランニングとログのサイクルはうまく回っています。
いままでデジタルとアナログ(紙)を組み合わせた「アナデジタル」なシステムを構築してきましたが、実際に運用していく中で気づいた点があり、2点だけ修正を加えました。
ジャーナルの運用変更
ひとつ目は、ジャーナルの運用です。
ジャーナルはもともと紙の手帳に書く運用でした。それをiPhoneのジャーナルアプリに移行し、2週間ほど試してみました。
その結果、紙の手帳のときほど頭の中が整理されず、日々考えていることや頭の中の見通しが悪くなったような気がします。
キーボードやタッチパネルでの入力は速いのですが、何か大切なプロセスが失われているように感じました。
やはり、ジャーナリングはデジタルでは効果が薄くなるようです。ジャーナリングの本質は記録することではなく、整理すること、整えることだからです。
記録するだけならデジタルのほうが向いているでしょう。しかし全体を把握して整えるというプロセスはアナログの方が向いているようです。
手で書くという行為自体が、思考の整理に貢献しているのかもしれません。
したがって、ジャーナリングを紙の手帳による運用に戻しました。
YouTubeで複数のノート比較動画を観て検討した結果、MDノートライトの新書版サイズを使うことにしました。携帯性と書き心地のバランスが良く、デイリーユースに適していると判断しました。
これは、デイリーログとジャーナルを同じノートによる運用に変えたことも関係しています。
デイリーログは従来ノートパソコンでApple純正メモにキーボードで書いていました。
実際に運用してみると、打ち合わせ中にキーボードを打つという行為が、あまり望ましくないように感じました。キーボードタイピングは相手に「メールをしている」という印象を与えかねません。
そのため、打ち合わせの議事録を含むデイリーログを、紙の手帳で行う運用に変えたのです。デイリーログとジャーナルは1日単位、毎日行うことなので、同じ手帳の方が運用がスムーズであるという判断です。
見開き左のページをジャーナルに使います。右のページの上を一日のスケジュール、下をタスクに使います。これは、以前、モレスキンの手帳で行っていた運用です。
ただし、会社にも持って行き、オフィスでも常に携帯することになるので、サイズと重さを考慮しました。
その結果、以前使っていたモレスキンラージではなく、MDノートライト新書サイズに落ち着きました。
大き過ぎても重いですし、小さ過ぎてもログを残しにくいので、軽さと書きやすさの両方を満たすものにしたわけです。
マンスリーログの導入
もうひとつの変更点は、マンスリーログを残す運用を加えたことです。
マンスリーログとはバレットジャーナルを応用したもので、ひと月の出来事、実現したこと、できなかったこと、心と睡眠の状態などをログとして残していくものです。
参考にしたのは下記の動画です。
月単位での振り返りによって、日々の細かな記録からは見えてこない、より大きなパターンや傾向が見えてくるというアイデアに共感しました。
マンスリーログには、MDノートB5版を使うことにしました。いままでパソコンでログを取れないときにそれを補完するために使っていた紙の手帳です。
マンスリーログは会社には持っていかず、家で使うものなので、これを機に、カバーもPLOTTERから純正の山羊革のものに戻しました。
見た目はPLOTTERの方が良いのですが、家で使うのであればむしろ純正の方が取り回しに気を遣わなくてすむからです(なにせ輪ゴムで強制的に統合していましたので)。

アナログとデジタルのバランスの再発見
一度デジタルに移行したものをアナログに戻すという今回の変更を通じて、改めてそれぞれの良さを再認識しました。
デジタルツールは検索性や保存の手軽さで優れていますが、アナログの道具には思考を整理し、創造性を刺激する独自の力があります。
やはり、紙の手帳はいいです。デジタルの良さがわかればわかるほど、アナログの良さもわかってきます。
人間にとって、精神のバランスを取るためには、デジタルのみに偏ってはいけないのかな、と感じています。
最適なのは、それぞれの長所を活かした「アナデジタル」なワークフローなのでしょう。今後も実験と改良を続けながら、自分に最適なシステムを探求していきたいと思います。