わたしに要らないのはMacではなくて、MacBookだった!?

コラム

M4 Max Mac Studio、届きました。開封してセットアップし、さっそく使ってみました。

外観を見ていて思い出したのは、むかし発売されていた「Power Macintosh G4 Cube」というMacです。

Power Mac G4 Cube - Wikipedia

当時、小型のデスクトップとして、そのデザイン性の高さから一世を風靡したマシンです。わたしには手が出なかったですが、会社の先輩が購入していて、家までわざわざ見に行きました。

Cubeは氷の箱をイメージしたものでデザインも異なるのですが、受ける印象がなんとなく一致したのです。コンパクトでありながら強力、というところも似ています。

それにしてもM4 Maxのパワーがこの大きさに凝縮されて、かつこれだけ拡張性が確保されていれば十分でしょう。しかも価格はM4 Max MacBook Proより大幅に安いのです。

特にわたしは、外付けのディスプレイもHHKBも複数台持っていますし、ノートパソコンよりもデスクトップパソコンのほうが選択肢としては正しいのですよね。最近はプライベートも仕事も大部分がiPadでまかなえてしまえていますから、よけいにモバイル目的のノートパソコンは要りません。

MacBookには、昔のPowerBookの時代から強い憧れがありました。オリジナルの箱型のMacintoshのデザインが時代の要請とともになくなって、そのコンセプト的な移行先がPowerBookでしたし、そのさきにMacBookがつながるからです。

当時は外付けのディスプレイもキーボードも持っていなかったので、買ってすぐに使えるMacといえば、PowerBook / MacBookでした。でも、いまは違います。いまのわたしの環境や状況に必要なものは、ノートパソコンではなく、デスクトップパソコンなのです。

モバイルデバイスについては、テクノロジーの制約や時代の要請でしばらくノートパソコンの時代が続きました。しかし、本来モバイルデバイスは紙一枚のように、手軽に、柔軟に持ち歩けるものでなければなりません。それがまさにiPadなのです。

Appleが、かたくなにノートパソコンとタブレットデバイスを統合しないのは、Appleがもともと作りたかったデバイスはMacではなくてiPadだったからではないかとわたしは思っています。アラン・ケイやスティーブ・ジョブズが求めていたデバイスはiPadなのではないかと。

Newtonは正直早すぎました。時代を先取りし過ぎました。しかし、いまは、技術的にもNewtonでAppleがやりたかったことができるように、作れるようになりました。時代的にも若者たちはパソコンよりもスマホやタブレットの方に親和性が高くなっています。

これまでの30年は物理キーボードとディスプレイの時代でした。しかし、今後の入出力デバイスはハードウェアではなくなると思います。

入力はソフトウェアキーボード、スクリブル、音声、出力は腕時計、メガネ、コンタクト、指輪。脳が直接入出力するようになるかもしれません。我々はまだ、その途上にあるのです。

まさにその途上の真っ只中にいるわたしとしては、固定砲台としてのM4 Max Mac StudioとモバイルデバイスとしてのiPadの組み合わせは、最高のコンビネーションであることは間違いありません。

改善点がありうるとしたら、iPad Pro13インチと iPad miniの統合、すなわち11インチ系iPadへの統合でしょうか。

iPad miniに唯一不満があるとしたら、フリック入力のキーボードがわたしの手には少し小さいということです。無印iPad11インチを使ってみて思ったのは、このソフトウェアキーボードの大きさがちょうど良いということです。

また、iPad Pro13インチは書斎の外に持ち出すには重く、Mac Studioの導入と共に書斎での役割も減りそうです。

つまりMac Studioを母艦として書斎に据えたわたしにとっての最適解は、プライベートでも仕事でもiPadは11インチ、すなわち、無印iPad11インチ、あるいは11インチiPad Airなのかもしれないと思う、今日この頃でございます。

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